「アナ雪×ピノキオ！ホラーテイストのぬり絵に夢中！衝撃映像に青ざめる！」

短編小説「未知なる絵筆」

ある日のこと、とある町に住む少年、恵太郎（けいたろう）は毎晩のように夢で奇妙な絵を見るようになった。

恵太郎の夢は、彼の部屋に飾られたぬり絵が生命を宿し、恐ろしい姿に変貌する光景で溢れていた。アナ雪のエルサが腐乱した死体のようになっていたり、ピノキオのピノキオが恐ろしいゾンビとなっていたりするのだ。

恐怖に襲われる恵太郎だったが、彼はその絵を真似て描くことができるかもしれないと思いついた。そうすれば、少なくとも夢から逃れることができるのではないかと考えたのだ。

翌日、恵太郎は学校の絵の時間に、先生に無理やり恐ろしい絵を描かされているような感覚に苛まれながらも、必死でアナ雪やピノキオのぬり絵を描き始めた。

すると、その瞬間、彼の描いた絵が不気味な光を放ち、鮮やかな色へと変化した。

驚きながらも、恵太郎は描いた絵が自分を異世界へと連れて行くのだと理解した。彼は迷わず、その絵に飛び込んでみることにした。

次の瞬間、恵太郎はアナ雪の世界に迷い込んでいた。しかし、そこで彼を待っていたのは、記事で見たホラー画家が描いたような恐怖の景色だった。

エルサは凍りついていて、雪だるまのオラフは融けてしまい、血まみれの雪が街を覆っていた。

恵太郎は思わず声を上げてしまった。すると、エルサの目が動き出し、彼を見つめている。

「描いた者よ、私たちはここに閉じ込められてしまったのです。彼の絵筆が力を持ち、私たちを操ってしまったのです」

エルサの言葉に恵太郎は驚いたが、彼女の願いを聞かずにはいられなかった。

彼はエルサと一緒に絵の中で生きていく方法を探すことを決め、二人は固く手を結んだ。

この時から、恵太郎は毎晩夢で見る絵を描き続けた。アナ雪やピノキオの他にも、さまざまなキャラクターたちが彼の絵筆によって生命を得た。

しかし、全てのキャラクターが幸せな結末を迎えることはなかった。時には、彼らが恐ろしい姿に変わり、恵太郎自身も彼らと共に恐怖に立ち向かうことがあった。

それでも彼は絵筆を手放すことなく、絵の中で新たな友達と出会い、奇妙な冒険に参加し続けた。

そうして、恵太郎の夢は一生続いたのだった。

■この小説のちくわ様自己採点 感動的：6 笑える：2 悲しい：4 夢がある：8 怖さ：7. 合計点：27