「感動のミステリー短編!図書館で出会った段ボールに込められた秘密とは?」

ミステリー短編「ボールのなぞ」
主人公:高木 ゆうこ(たかぎ ゆうこ)

町の片隅にある小さな図書館で、ゆうこは静かに本を読んでいた。彼女は夢中になっているうちに時間を忘れ、気が付けば夜も更けていた。

「もうこんな時間か…。帰らなくちゃ。」

ゆうこが席を立つと、足元に何かが転がっているのに気づいた。それは古びた段ボールだった。

「これは一体…?」

興味津々で段ボールを開けると、中から小さな子猫が飛び出してきた。猫は傷ついた顔をしていて、ゆうこはすぐに彼を保護することを決めた。

数ヶ月が経ち、猫はゆうこの心を癒していった。彼女は彼を『ハル』と名付け、一緒に過ごす日々に幸せを感じた。

ある日、ゆうこはハルと一緒に近くの公園を散歩していた。そこで彼女は風変わりな老婦人に出会った。老婦人の名は『ノノ』といい、彼女は町で有名な占い師だった。

「あなたはとても特別な猫を保護したのよ。ハルには不思議な力が宿っているわ。」

ゆうこは興味津々で聞く耳を持った。

「どんな力なのですか?」

ノノは微笑みながら言った。

「ハルは人の願いを叶えることができるんだって。」

ゆうこは驚きながらも、信じる心が揺らいだ。

「願い…?私には叶えたい願いなんて…。」

しかし、ノノはゆうこの手を優しく握りしめると、囁くように言った。

「願いはいつも胸の中にあるのよ。ひとつ、思い浮かべてごらんなさい。それが叶うかもしれないわ。」

ゆうこは迷った末に、ひとつの願いを心に思い描いた。

数日後、ゆうこは朝早くハルと公園を訪れた。すると、そこにはノノが待っていた。

「ゆうこさん、願いが叶ったわよ。」

ノノの言葉にゆうこは驚き、切なさと喜びが入り混じった気持ちになった。

「どのように叶ったのですか?」

ノノは微笑みながら答えた。

「それは夜の公園に桜の木が咲いているから、見に行ってみなさい。」

ゆうこは興奮しながら夜の公園に向かった。そして、そこには本当に桜の木が咲いていた。綺麗な桜の花を見ながら、ゆうこは幸せな気持ちで一人笑った。

「本当に、ハルは不思議な力を持つんだね。私に居場所と幸せを与えてくれて、ありがとう。」

ゆうこはハルに感謝しながら、彼と一緒に過ごす日々を大切にすることを決めたのだった。

■この小説のちくわ様自己採点
感動的:9
笑える:0
悲しい:3
夢がある:10
怖さ:0
合計点:22

段ボールをあさっていた野良猫を保護して4カ月 ママにベッタリな姿に「本当の居場所が見つかって良かった」の声|ねとらぼ
https://news.yahoo.co.jp/articles/b00f133adc1847fbdd6ae667cc65468856230f1b

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