「驚きと笑いに包まれる朝- 温度計ミスで予想外の変化！」

■この小説のちくわ様自己採点 感動的：5 笑える：9 悲しい：2 夢がある：3 怖さ：1. 合計点：20

Title: 「予報不通信」

主人公：佐藤奈々子（ななこ）
設定：日常系

ある日、都内で暮らす佐藤奈々子は、いつも通りに目覚まし時計のアラームで目を覚ました。寝ぼけ眼で部屋を見回すと、なんと温度計が予想外の変化をしていないことに気づいた。

「え、24度？昨日と全然変わってないじゃん」と奈々子は呟いた。

しかし、予報士でもある奈々子は、その温度計の値におかしい感じがした。そんな状況に驚いたまま、急いでテレビをつけた。

「こんにちは、こちらは予報不通信です。本日のお天気情報をお伝えします。」

奈々子は固唾を飲んで画面を見つめる。気温予報のグラフが出てきた。

「今日の予想最高気温は…なんと！24度です！」

奈々子は目を疑った。何が起こっているのだろう？

思わず笑ってしまった奈々子は、温度計が「24度」に固定されてしまったことを受け入れることにした。これまでの経験から、都内の気温もそうそう簡単に変わらないことはわかっていたのだ。

しかし、それだけに好奇心が湧くのも人情。奈々子は街へ繰り出し、知人の気象予報士・山田さんに相談することにした。

「山田さん、ちょっと気になることがあるんですけど」と奈々子は聞いた。

「なにかしら？」山田さんは興味津々の表情を見せる。

奈々子は温度計のことを説明し、24度が変わらないことについて話した。

山田さんはしばらく考え込んだ後、ニコニコと笑って答えた。

「ななこちゃん、それは気象予測の変わり種。私が作った『究極予測温度計』だよ」

奈々子は目を見開いて驚いた。

「え、本当に？」

山田さんは頷いた。

「そうだよ。予報と合致する気温が出たら温度計が動かなくなる仕組みなんだ。これで予報を当てられるようになったんだよ」

奈々子は笑いながら言った。

「それは予想外過ぎるミスだったね。私、ずっと温度計が壊れてると思ってたから。山田さん、天才だね！」

山田さんはにっこりと笑って奈々子を見つめた。

「ありがとうななこちゃん。これで僕たちは天候に翻弄されることなく、快適な日常を過ごせるんだ」

奈々子の心には、この究極予測温度計が彼女の日常生活を一気に豊かにする夢が蘇った。

彼女はまさに“予想外過ぎるミス”を経て、新たなる冒険の扉を開くことを決意したのだった。

【結論（オチ）】
佐藤奈々子の毎日は、予報不通信から予想外のミスを経て、究極予測温度計との出会いでより豊かなものになったのだった。

[Note]
この短編小説では、奈々子の予想通りに温度が変わらないという予想外の展開から笑いが生まれ、究極予測温度計という風変わりな固有名詞が登場しています。主人公の好奇心や夢への向かい合いなどの要素も盛り込んでおり、日常系の状況を活かしたお話となっています。笑いもあり、ちゃんと結論（オチ）もあるため、読みやすい文体で展開された短編小説となっています。