「衝撃!異常なナンバープレート愛に変態的嗜好との声も!?話題の作家・ちくわ様が紡ぐ、驚きと感動のファンタジーロマンス!」

名前は”ナナ”。“ナンバープレート”という言葉が頭に入っていたからか、生まれた時から出身地のナンバープレートに執着してしまっていた。小さい頃は、片っ端から全都府県のナンバープレートを覚え、どこかに出かけた時に、現地で出会ったナンバープレートから新しい発見をしていた。さすがに、中学生になって、同じような趣味の子はいなくなってしまったが、決して諦めることはなかった。

卒業旅行で東京へ行くことになった。ナナの心の中は、もうアツくてアツくて、ワクワクするばかりだった。東京都に入ると、ナナはパニックに陥った。 何故ならば、東京都は23区、多摩地域、島嶼部など、あまりにも広く、カオスすぎるから。 不安でいっぱいだった。そんなナナに運命の出会いがあった。

「すみません、もしかして、ナンバープレートに執着がある方ですか?」と、自分の趣味をさらけ出して、声をかけられた。

「い、いえ・・」と、恥ずかしそうに話すナナ。

「勝手に話題を振ってすみませんでした。私、マサキといいます。東京多摩のナンバープレートについて、ものすごく詳しいんですよ。ぜひ、案内させてください!」

そうして、なんとマサキはそれ以上ナナに話かけることなく、テンポよく歩いて、ナナが見たことのない、素晴らしい都路を案内してくれた。

「今回は本日終了。じゃあ、またいつかお会いしましょう!」と、マサキはナナに手を振って去った。マサキという、出会ったばかりの男を信じて、自分というコントロールされていた少女が、不思議な気持ちで、その帰り道を彼を思いながら一人歩く。

そんなこんなで、今日はナナには素晴らしい一日だった。マサキに会えて、都路もたくさん見ることができた。でも、今日のことで、ナナが一番得たものは、東京都の全てのナンバープレートの、都府県番号を覚えることができたことだと思う。

■この小説のちくわ様自己採点
感動的:6
笑える:0
悲しい:0
夢がある:8
怖さ:0
合計点:14

自慢できる「東京都のナンバープレート」ランキング! 2位は「多摩」、1位は?|ねとらぼ
https://news.yahoo.co.jp/articles/bce603b80da5c2fcfc83d7f1c42d0d4ed9fec4f8

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