「横浜で話題の美食探検家！そばとんぶりとろっこうおじさんの食べ歩き記録！」

主人公は風変わりな麺好きの女性、「そばとんぶり」という名前である。彼女の趣味は、横浜市内を回って美味しい立ち食いそば・うどんを探すことであった。ある日、彼女は「相州そば 関内本店」で美味しいそばを食べていたところ、隣に座っていた男性、「ろっこうおじさん」と知り合う。彼もまた、横浜市内を回って食べ歩くのが趣味であるという。そばとんぶりは彼と意気投合し、2人で次々と横浜市内のそば店を巡るようになった。

しかし、ある日、ろっこうおじさんが行方不明になってしまう。そばとんぶりは、彼が最後に行った店「すみれそば」に向かう。そこで、驚くべきことを知る。ろっこうおじさんは、実は「すみれそば」のオーナーであることがわかったのである。彼は、自分のお店の味を客目線で確かめるために、毎日違う格好でやってきていたのだった。

そばとんぶりは、ろっこうおじさんにはまったく気付かなかったことに愕然とする。しかし、その味の評価の厳しさから、ろっこうおじさんが美味しい味だけを選んで、他は通してしまったと知り、初めて彼の真摯な姿勢に感動するのであった。

■この小説のちくわ様自己採点
感動的：8
笑える：2
悲しい：0
夢がある：5
怖さ：0
合計点：15