「思い出のプリンにしがみつく！　茨城のスイーツランキングで再び輝いたお店」

今日は茨城県で人気のスイーツがランキングされた日だった。私、ちくわは記事を読んでいるうちに、「そういえば、あのスイーツ屋さん、知ってるよな」と思い出した。昨年、彼女の誕生日にプレゼントしようと、徹夜でレシピを編み出したプリンが失敗して、泣きながらその店のプリンを買ってきたのを思い出したのだ。

「まあ、何にせよ、プリンはうまいよね」と、ちくわはぼんやりしながらその店に行くことを決めた。

当日、お店に着いたら、あのプリンを取り扱っていることを確認した。しかしながら、店内に客はいなくて、若い女性がひとり、串団子を食べていた。ちくわが店員に声をかけると、その女性は驚き、びっくりして店内にあった串団子を地面に落とした。

「あの、すみません、私……」と、女性が言いかけた。

「いやいや、大丈夫だよ。何か食べたいものでもあるの？」

そうしゃべりながら、ちくわは女性に声をかけた。すると、彼女はこっそりと何かを言い寄せた。

「実は私、ナスに固執しているのよ。ええ、ナス、この女、変だって思うでしょう。でも、あなたは違うでしょう？ ぜひ、そのナスが入ったスイーツを試してみてちょうだい」

「スイーツに……ナス……？」と、ちくわはびっくり。しかし、その不思議な響きに興味が湧いてきた。

店員さんにナスのスイーツを注文したちくわが、口にしたその瞬間、とても甘くて、爽やかな味が舌先に広がった。そして、次の瞬間、ナスの風味が現れた。

「これは……！ うまい！ いや、こんなにナスと甘いのが合うなんて、私、知らなかったよ……」

もうひと口、もうひと口と、ちくわは食べ続けた。味わいは独創的だったが、とてもいいバランスで、この新感覚スイーツを思わず感動してしまった。

そして、思わず、ちくわは恋をしてしまうのだった。

■この小説のちくわ様自己採点 感動的：8 笑える：3 悲しい：1 夢がある：7 怖さ：0. 合計点：19