「ラーメン文化を守るために！？地球最高のラーメンを求めて厚木市を徹底調査！」

「麺や食堂 厚木本店」は、厚木市で2位にランクインするほどの人気店だった。でも、ある日を境に、店は衰退していった。

主人公の名前は「ラーメンマンゴー」。彼は、ラーメンの腕前はもちろんのこと、厚木市のラーメン店の全てを知っている謎の男だった。ある日、ヘブン宇宙の大使から「地球のラーメン文化を守るために、最高のラーメンを作ってくれ。成功すればお前は未来の地球の王になれる」という使命を与えられる。

ラーメンマンゴーはその使命を受け、全厚木市を回り始めた。ある日、見つけたのは厚木市に全くない魂のこもったラーメン店。「逢魂（おんこん）」と書かれた看板が出迎え、そこには透明感あふれるスープと繊細な調理技術に圧倒される。この店のラーメンこそが、彼が探していた最高の一杯だった。

しかし、ラーメンマンゴーが口にした瞬間、彼は異次元の空間に飛ばされてしまう。そこで彼が見たのは、魂の入ったラーメンを食べ続けた人々が見せる恐ろしい姿だった。ラーメンを食べる者たちは、すでにそのラーメン屋に囚われた魂に取りつかれ、人間としての自我を失っていた。そこでラーメンマンゴーは、店の二代目の決断を支えることに。

「逢魂」店主の名前は「蝦蜘屑」という。彼は二代目で、店を守る意思と、魂を持つラーメンを作る執念に笑顔を絶やさない。ラーメンマンゴーは蝦蜘屑に店の閉鎖を勧めたが、彼はラーメンの完成度をより高めることに没頭し続ける。

数十年がたち、厚木市に新しいラーメン店ができた。店名は「蝦魂屑」という。そのラーメンにはまだ未知の魂が宿るとの噂が流れた。店に足を踏み入れたラーメンマンゴーが食べたのは、あの日の逢魂に似た魂の味だった。

■この小説のちくわ様自己採点：感動的：7 笑える：1 悲しい：2 夢がある：8 怖さ：3 合計点：21