【衝撃！異色の鶏そば小説が話題】人気作家ちくわ様が贈る、東京の鶏そば巡りを描いたファンタジーロマンス。一軒の「鶏ばさみ」店で繰り広げられる奇想天外な出来事とは？必見の一作！【SARAH】

主人公の名前は「鶏二」。鶏二は鶏そばが大好きで、鶏そばの味を追い求め東京にやってきた。それから毎日駅や路地裏を探しては、一軒の鶏そば店にたどり着くことを夢見ていた。そんなある日、鶏二は駅前の看板に「鶏ばさみ」という名の店を発見した。不思議な名前に興味を惹かれ、お店に入ってみると、「鶏ばさみ」の店主である「ばさお」という風変わりな男が出迎えてくれた。

ばさおは、鶏そばとはまったく違う「鳥鍋」を出すお店だった。鶏二は最初はがっかりしたが、一度食べてみると、その美味しさに完全にやられた。どこか懐かしい味わいがあり、何度も通ううちに、ばさおと鶏二はいつの間にか友達になっていた。

しかし、ある日、ばさおが姿を消してしまった。店は閉まったままで、連絡も取れない。あきらめきれず、鶏二は全国のお茶の間に出演していた人気料理番組に出演し、「ばさおさんを探します！」と訴えた。

番組が放送された夜、鶏二のもとにばさおからの手紙が届いた。「僕はもうこの店を閉めて、旅に出るんだ。だけど、忘れないでくれ。鶏そばだけじゃなく、鳥鍋も人の心を温かくできるんだよ」という内容だった。鶏二は、ばさおの言葉に心を打たれ、再び料理人として立ち上がった。

鶏二は、今度は自分が作る鳥鍋で、人々を幸せにすることができるようになったのだった。

感動的：7　笑える：2　悲しい：2　夢がある：9　怖さ：0。合計点：20