「柴犬コタロウに癒やされる！夜中に出会ったまぼろしの話」

夜中に、うっかりテーブルの上につまづいて転んだ主人公、花子は、何もかもが道化師のように見えて頭がおかしくなってしまった。そして、倒れこむようにして寝た。

数時間後、花子はぼんやりとした意識の中で、柴犬のまぼろしが自分の横に立っているのを感じた。柴犬の名前はコタロウ。

「……大丈夫？」柴犬の声だと思った花子はどうやら幻聴を起こしているようだ。そんなつもりはなかったのに、花子は不思議なことに、コタロウと会話することができた。

「大丈夫だよ。ただ、少し頭がおかしいだけだよ」と、コタロウはいたずらっぽい表情で花子に話しかけた。

花子は暗闇の中で手探りで愛犬の耳を探し、触ってみた。落ち着きを取り戻すような感覚に陥った。

「ありがとう、コタロウ。君がいてくれると本当に心強いよ。」

夢の中で話しているように、花子は自分の愛犬と会話をすると、不思議と心が軽くなることに気づいた。そして、コタロウがベッドの下に潜り込むと、花子は自分自身を抱きしめた。夜が明けるまで、片思いに耽溺した。

【ジャンル】ラブロマンス

■この小説のちくわ様自己採点
感動的：5
笑える：1
悲しい：2
夢がある：7
怖さ：0
合計点：15