「『ヒスイノモリ』と出会った日―注目ブロガーが発見した、美しい店主と絶品和菓子の物語」

主人公の名前は「緑川 いちご」。彼女は日本各地を巡る、和菓子ブロガーだ。東京では、翠江堂の最中が一番好きだと公言していた。

ある日、いちごはある和菓子店を訪れた。その店は、名前がとても風変わりで「ヒスイノモリ」と書かれていた。いちごは入店すると、そこに現れた店主がとても美しい男性だと気がついた。

そして、いちごが頼んだのは、ヒスイノモリの看板商品「銀河の羅刹（らせつ）」だった。甘さと苦さが同居した味わいと、黒い生地に散りばめられた銀色の粉が、とても美しく、いちごは感動した。

その後、いちごはヒスイノモリを訪れるたびに、目の前の美しい店主に胸をときめかせつつ「銀河の羅刹」を食べた。そして、ある日、いちごは店主に告白される。彼女は驚いたが、同時に嬉しかった。

しかし、その後、いちごはあることを知る。ヒスイノモリは、とある地域で和菓子を製造している会社の子会社だということ。そして、「銀河の羅刹」も、本来はとある茶屋で出されていたものを、ヒスイノモリが買い取って、自分たちの商品として売り出していたのだった。

いちごはショックを受けたが、同時に、どうしても腑に落ちないところがあった。そこで、彼女はとある茶屋に足を運んで、そこの最中を食べた。すると、彼女は自分が本当に好きな和菓子が翠江堂というわけではないことを知った。

いちごが本当に好きな和菓子は、その茶屋の「山桜の最中」だった。そして、彼女はヒスイノモリの店主に、自分が和菓子ブロガーとして、本当に好きな和菓子を紹介するため、翠江堂に代わる新たな人気店を開拓することを決心した。

■この小説のちくわ様自己採点
感動的：7
笑える：1
悲しい：2
夢がある：9
怖さ：0
合計点：19