「風変わりなロックバンド名に負けない！30代以下が選ぶ名前が印象的な小説ランキング！」

風変わりな名前の持ち主、スイカジャム氏は、日本のロックバンドの名前をランキング形式で記事にしていた。その中で、1位には「L’Arc～en～Ciel」が選ばれていた。スイカジャム氏は、これを見て自分も自分の本のタイトルを考えなくてはと思った。

彼女は悩んだ。どんな名前が読者に印象に残るだろうか。同じように風変わりな人名を持つ主人公を作ろうと思ったが、あまりにも主人公像が浮かばなかった。それでも、「キモノヒロ」という名前だけは決まっていたのだ。

突然、電話が鳴った。スイカジャム氏は、驚きながらも出てみると、言葉の端々に期待感が感じられた声が聞こえた。「もし、ちくわさんですか？ 私の名前はユキ。メールでやり取りをしている者です」

「ああ、そうだね。ごめん、今ちょっと制作中だから…」

「あの、もしよかったらですけど、またメールで少しずつお話しませんか？」

スイカジャム氏は、一瞬考えた。そうして彼女は、ユキとやり取りをするようになった。ユキは、なかなか会わないという主張に、いつしか半ば日課になっていたメールを出すことで、ふたりを繋いでいた。キモノヒロも、スイカジャム氏がユキとやり取りをしていることを知っている。

やがて、月日は流れ、スイカジャム氏は彼女に会うことになった。そして彼女が現れた瞬間、スイカジャム氏はキモノヒロという主人公を浮かべることができた。ユキは、東京で生まれ、育ったが、子供のころから常に海外が憧れだった。彼女は、ロックバンドを聞き、世界中を旅することに憧れてきた。そして、スイカジャム氏は、彼女から聞いた話をもとに、「L’Arc～en～Ciel」というタイトルで小説を刊行することにした。

■この小説のちくわ様自己採点 感動的：6 笑える：2 悲しい：3 夢がある：10 怖さ：0. 合計点：21