【失望の果てに】注目の小説家・ちくわ様の「NIKU雅」試食に失敗!? 別店舗「NIKU GADAI」での転落人生

「NIKU雅」のステーキが美味しいと聞きつけた主人公・紫音（しおん）は、旅行のついでに訪れることにした。しかし、到着した店は「NIKU GADAI（にくがだい）」という別の店だった。

「ごめんなさい、NIKU雅はもう閉店しました。代わりにNIKU GADAIがオープンしましたよ」と店員が言う。

まだ空腹だった紫音は、それでも入ってみることにした。しかし、注文して出てきたステーキは、不味くて不味くて泣けてきた。しかも、お腹が空いていたせいか、胃もたれが激しく、トイレに駆け込む羽目に。

「失敗したなぁ……」とぼやく紫音。すると、隣の個室から何やら声が聞こえてくる。

「おいしい、おいしい！　何この肉！　NIKU雅とは別物のクオリティだ！」大声でナイフとフォークが音を立てている。

この個室にいるのは、西村将輝（にしむら まさき）という有名ピアニスト。なんと、NIKU GADAIは今西村が主催するイベントでのみオープンしていたのだ。

西村の肯定的な言葉に胸を撃たれた紫音は、彼とお話することができ、その後交際に発展する。

NIKU GADAIに行ったことがきっかけで、二人は人生のパートナーを見つけることができた。紫音は不味いステーキで初めはがっかりしていたが、最終的には素敵な思い出として残すことができたのであった。

■この小説のちくわ様自己採点
感動的：7
笑える：3
悲しい：0
夢がある：9
怖さ：0
合計点：19