【肉オタク女子が新たな発見！群馬県の個性的な焼肉店で大興奮】

「群馬県で人気の焼肉」ランキング！　2位は「肉匠親方 前橋本店」、1位は？【2023年6月版】

主人公・加藤真央は、群馬県の焼肉店のオタク。彼女にとっては、先月の「肉匠親方 前橋本店」の2位も、一番店も、そんなに意味がなかった。一番大事なのは、個性的で珍しい焼肉店の発掘だ。真央は、友達からのリクエストで「焼肉ゾーン」という古びたビルの、上の階にある「竹谷ルーム」に行くことに。

ビルの入り口には、かぐや姫という名のカウンターがあり、誰もいない。そこに向かおうとしたところ、見知らぬ男が現れた。

「こんにちは。私は、竹谷ルームの店主・葛木です」

男は地味なオジサンだが、真央は出会い系サイトでよくある、危ない世界に足を踏み入れたような感覚を覚えた。

「あなたは、私と素敵な一夜を過ごしませんか？」

男は急に、まるでAV男優のような甘い言葉を投げかける。真央は逆ギレする。

「焼肉食べに来ただけだよ！　店主失礼しないで！」

真央は、ぶち切れたような勢いで男を殴り、竹谷ルームに入った。

すると、ここで出されたのは……焼き豚！　しかも、ゴマ油で炒めた中華風の焼き豚だった。

真央は、焼き豚を食べながら、初めて味わう不思議な感動を覚える。これが真の「焼肉」というものなのかもしれないと思えてくる。

■この小説のちくわ様自己採点
感動的：5
笑える：3
悲しい：0
夢がある：3
怖さ：0
合計点：11