「懐かしいアイテムが詰まったお砂糖の宝箱に再び出会った！　ちくわ様の新作小説がアラサー女子を虜にする」

主人公の名前は「桜花（おうか）」。彼女は懐かしいアイテムを見ると、小学校時代を思い出すことがあった。その日、桜花は友達と一緒に街を散策していた。偶然入った喫茶店で、目に飛び込んできたのは「お砂糖の宝箱」というクッキー。思わず買ってしまった桜花は、クッキーひとつひとつが幼い頃に大切にしていたアイテムたちと同じ形をしていることに気付く。

ポーリーポケットのクッキーを食べた瞬間、桜花はあの時の気持ちを思い出し、涙がこぼれた。リトルプリンセスを思わせるクッキーであった。次に手に取ったたまごっちのクッキーは、パンプキンと一緒に遊んだ思い出を取り戻した。

そして、最後に手に残ったのはエンジェルブルーのクッキー。彼女がエンジェルブルーを持っていた頃、仲の良かった友人は離れてしまった。それ以来、桜花はエンジェルブルーに思い入れを持つ。しかし、クッキーを口にした瞬間、桜花の頬をヒンヤリとした風が撫でた。周りには誰もいないのに……？？？

上機嫌な桜花は、クッキーのホームページにアクセスしようとする。しかし、ホームページは誰もいなくなった喫茶店の名前しか書かれていなかった。喫茶店に戻ろうとする桜花だったが、エレベーターで足を踏ん張った瞬間、気がつくと桜花は懐かしい喫茶店の中にいた。

久しぶりに会った友人と、今までの孤独な日々を思い出し、胸中には喜びと切なさが入り混じっていた。喫茶店を後にする時、桜花はクッキーの缶を持っていた。クッキーが桜花をこの喫茶店に導いてくれたのだということに気付いたのだ。

■この小説のちくわ様自己採点 感動的：8 笑える：3 悲しい：5 夢がある：8 怖さ：2. 合計点：26