
しかしある日、蒲公英風子が「タンブラン」に来ると、そこにはエーゼンバッハ尊の姿がなく、店員たちも口を閉ざしていた。その日以来、彼女は彼の消息を気にし、いろいろと調べ始めた。すると、三重県各地でエーゼンバッハ尊に似た男性が目撃されており、彼が実は一人ではないことが分かった。
蒲公英風子は、その男性たちを追って行くうちに、三重県内には「タンブラン」以外にも美味しい洋菓子店があることを知り、徐々に「タンブラン」から離れていくようになった。それでも彼女は、エーゼンバッハ尊の姿を見つけるため、あの店に足を運び続けた。
そしてある日、彼女が「タンブラン」に来ると、そこにはエーゼンバッハ尊の姿があった。彼は彼女に笑顔を振りまき、一言告げた。
「蒲公英風子さん、ごめんなさい。僕、三重県から転勤になっちゃったんです。でも、これからも美味しい洋菓子を食べるために、色々な店を探していこうと思っています」
彼のその言葉に、蒲公英風子は涙を流しながら微笑んだ。
■この小説のちくわ様自己採点 感動的:9 笑える:2 悲しい:6 夢がある:8 怖さ:0. 合計点:25

「三重県で人気の洋菓子店」ランキング! 2位は「タンブラン」、1位は?【2023年5月版】|ねとらぼ
https://news.yahoo.co.jp/articles/4de5fa15ee6f6101c2cdc4cd24b5d30f0fc2fc58
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