短編小説「キスの日」主人公：鈴木光輝（すずき・こうき）
状況：ラブロマンス
鈴木光輝は、ある学園祭で落ちた恋に悩んでいた。自分は昔から何事にも熱中しすぎ、周りが見えなくなってしまうクセがある。今回も彼女ができると信じて、無理やり告白してしまった。
そんなとき、ゲーセンで女の子にナンパされた。彼女は「キスの日」というイベントで知り合い、一緒に遊園地に行くことになった。
遊園地で一緒に乗ったジェットコースターの最中、彼女が突然近づいてきてキスをしてきた。絶句する光輝を見て、彼女は笑いながら「キスのお返し」と言って再び行った。
帰り道、光輝は彼女の名前を尋ねたが、「ミステリアス名前クイーン」という変わったあだ名しか教えてくれなかった。それでも、ふたりは交換して別れた。
翌日、光輝は学校に行くと、彼女がクラスに転校してきていることを知った。彼女の名前は千紗（ちさ）だった。
光輝は千紗と毎日学校帰りに一緒に帰るようになり、少しずつ彼女のことを知る。するとある日、千紗は光輝に告白してきた。
「昔から、ミステリアス名前クイーンと呼ばれるのが嫌だったんだ。でも、あなたと出会ってから、自分の本当の名前を教えていいものだと思えたんだ。」
千紗の本当の名前は、あざやかに咲く一輪の花「ムラサキシキブ」だった。
光輝は、「俺、ムラサキシキブと並ぶような女の子と付き合えるんだ」と思い、彼女にキスを返した。
■この小説のちくわ様自己採点
感動的：8
笑える：2
悲しい：2
夢がある：9
怖さ：0
合計点：21
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