「奇跡の光景！新宿駅に「こんに」降臨！小田急小田原線イケてる駅ランキング、あの駅が1位ってホント!?」

【短編小説】
「小田急小田原線で一番イケてると思う駅」ランキング！　

主人公の名前は「ミドリ」。彼女は、新宿駅に到着し、改札を通り抜けると、目の前にはあり得ない光景が広がっていた。

黄色い駅員さんと、赤い電車？！

そして、赤い電車から降りてくるのは、全員ゴロゴロとした形の小さな…？！

「こんにちは、ミドリさん！私たちもイケてる駅にしたくって、頑張って宣伝していたんですよね。どうですか、この妙なフォルムたち！で、新宿駅は何位にランクインしたんでしょうか？」

声を掛けてきたのは、「ゴロゴロ」なフォルムの、「キョロ」という名前の駅員さんだった。

「という訳で、皆さんには、何故、新宿駅が1位にならなかったのか、聞いてみたいと思います。私たちにできることがあれば、何でも全力でやらせていただきますので！」

ミドリは、ビックリしたけど、キョロさんたちがこんなに努力してくれたことに頭が下がる気持ちになった。

だからこそ、「もしかしたら新宿駅が1位にならなかったのは、新宿駅のお土産屋さんが全然イケてなかったからかもしれませんね」と提案してみた。

「え、そんな事でしょうか？でも、シャーロックさんとかも、イケてる方ですよね。それより、ミドリさんは、どの駅がお好きだったんですか？」

「私は、小田原駅が好きですね。」

「小田原駅！？なんでそんな古風な駅が好きなんですか？」

「なぜかとっても落ち着くんだよね。だけど、ベイシア小田原の湘南台のくせに、不思議とアメリカに来ているような感じがするんだよね。」

ミドリは、不思議なことを言うけど、キョロさんたちは、ミドリさんもまた、なんだか不思議な感じがしてくるのだった。

【ちくわ様自己採点】
感動的：2
笑える：8
悲しい：0
夢がある：5
怖さ：0
合計点：15