
しかし、中学2年生のある日、香月は衝撃的な事件に遭遇する。彼女の通っている学校で、ファーガソン本人が講演を行うことになったのだ。香月は喜び勇んで講演を聞くために会場へ向かったが、そこで見た光景は、彼女を混乱と絶望の渦に巻き込んだ。ファーガソンは実は、彼女が描いた絵本続きを盗作した偽物だったのだ。
香月はファーガソンを告発するべく、弁護士と共に法廷へと向かった。しかし、ファーガソンの罪を証明するには、彼女が小学6年生の時に描いた絵が必要だった。しかしながら、香月はその絵を何処にしまったか、覚えていなかった。
ある日、香月は偶然にも小学校時代の愛読書と一緒に、紛失していた絵本を見つける。そして、その中には彼女が描いた絵が、一枚だけ収められていたのだ。自分で描いた絵であるにも関わらず、彼女はそれに感動し、ファーガソンの盗作を告発するために、再度法廷に立つことを決意した。
そして、その結果は驚くべきものだった。ファーガソンは事件の真相を告白し、自らの未熟さを悔いる言葉を口にする。そして、再び香月の前に姿を現したファーガソンは、彼女に新しい絵本の原稿用紙を手渡した。
「君の絵を描いて絵本にしてくれないかしら?」と優しい笑顔で言ったファーガソンに、香月は涙を流しながら頷いた。
■この小説のちくわ様自己採点
感動的:10
笑える:1
悲しい:7
夢がある:10
怖さ:0
合計点:28

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