主人公の名前は「卯月麻衣」で、彼女はラノベ作家のアシスタントをしていた。ある日、彼女は新しい作品のラフ画を担当することになった。タイトルは「バグナラク」。麻衣は作中の世界観に魅了され、猫の名前が「フェンリル」という設定になっていることを知る。それを聞いた彼女は家に帰ってから自分の飼い猫の名前を「フェンリル」と変え、何でも話をするようになった。麻衣は先輩作家との仕事中に、「バグナラク」の物語の中で使われている武器「ロッククラブ」という名前が気になり、それが実際にあるのか検索するが見つからずにいると、偶然にも受け取った荷物から、ロッククラブが出てきた。誰が送ったものなのか分からず、麻衣は不思議な気持ちになった。
しばらくして、この荷物に関する謎を解かなければならないことに気付き、ロッククラブを鍵代わりにして開けたところ、中には「バグナラク」の世界観が詰まった小さな本が入っていた。麻衣は嬉しさと興奮のあまり、叫んでしまった。
この本を読み終えると、麻衣は自分自身が「バグナラク」の世界に入り込んでいるような感覚に陥り、現実逃避をするようになってしまった。しかし、本当の現実は、自分が鍵をぢっこ抜けただけだった。
愛と夢が詰まった、バグナラクの小さな本は、麻衣にとって大きな意味を持つものになった。
■この小説のちくわ様自己採点
感動的：7
笑える：2
悲しい：3
夢がある：9
怖さ：0
合計点：21
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