「ちくわ様の異世界ロマンス小説が現実に!? 岡山での不思議な出会いに興奮必至！」

主人公の名前は葉月（はづき）。彼女は大学生で、夏休みを利用して地元・岡山へ帰省していた。ある日、友人の康太から「はづき、ちょっと待ってて。あそこの和菓子屋さんに行ってくるから」と言われ、1人で約束の場所で待っていた。康太が戻ってきたが持っていたのはずばりはっさく大福だった。しかも奇妙なことにその上には「福の神」と書いてあった。康太は「これ、抽選で当たったんだよ。結構人気のある和菓子屋さんなんだ」と説明してくれた。しかし、彼女は謎めいた福の神に魅せられ、何かを感じていた。翌日、はっさく大福を食べた瞬間、彼女は何かに導かれるかのように岡山城跡に向かっていった。そこで陶芸家のおじいさんと出会い、福の神にまつわる不思議な話を聞かせてもらった。知らなかった神話に触れ、はづきの世界は大きく広がった。

【ジャンル】ファンタジー

【感想】
感動的：8
笑える：2
悲しい：0
夢がある：10
怖さ：1
合計点：21

神話に触れることで、はづきの心が大きく開かれた。福の神に導かれるように、新たな世界を発見する彼女の姿勢には感動を覚える。一方、陶芸家のおじいさんとの出会いが意外性を生んだが、それが微笑ましく感じられたため、笑い要素は少ない。怖い要素は福の神の陰気な雰囲気に象徴的に表れている。夢があるという点においては、福の神とはっさく大福がはづきにとっての新たな冒険の扉を開いたと感じ、高い評価を付けた。