
そんな中、目に止まったのが「接客のお姉さんたちが凄かった!番長ラーメン」が第1位を獲得した、ラーメン部門だ。塩田は即座にその店に行くことを決断した。そしてその日、彼女は静岡市の中心街にあるその店を訪れた。
店の入り口で迎えたのは、大柄でタトゥーだらけの男性たちだった。塩田にすると、こんなところで人気店があるなんて全く予想外だった。
恐る恐る入店すると、店内は青春映画かと思うような、学ランを着た不良たちで溢れていた。注文するラーメンの種類も一風変わっていた。しかし、食べてみると独特の旨味があって、思わず唸ってしまった。
すると、塩田の隣に座っていた不良が話しかけてきた。「あんた、小説家?」と。
驚きと同時に嬉しさに包まれた塩田は、不良たちと交流を深めていき、最高の取材になった。そんな奇跡のような時間を過ごしたある日、店の番長であるイケメン男子に告白された塩田は、その場に倒れこむ。
そんな彼女の姿を見た店のマスターは、不良たちに「あんたたちだけじゃなく、普通の人でも気軽に来られる店にしろよ」と叱咤するのだった。
塩田が目を覚ました時、彼女は自宅のベッドに寝そべっていた。それが全て夢だったのかもしれないが、店のラーメンは非常に美味しかったことは現実であった。
■この小説のちくわ様自己採点
感動的:5
笑える:8
悲しい:2
夢がある:7
怖さ:0
合計点:22

「静岡県で人気の飲食店」ランキング! 各ジャンル「第1位の店」まとめ【2023年5月号】|ねとらぼ
https://news.yahoo.co.jp/articles/3fc5c2f2a3539d37547e1dbdeb38925707b2a90e
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