
「太一、ユーザー名公開になっちゃったよ~。今度から気をつけないとダメだよ」
「サトミくん!?」
太一はパソコンのモニターを見つめながら呟いた。彼女の美少女としての容姿は見たことがないが、唯一の友達である草太から「こいつ病気で、人前に顔を出したがらないんだ」と聞かされていた。
「サトミくん! 正体を教えてくれよ!」
「ごめんね、それはできないよ」
太一は振り返った。丸っこい、白色に赤いストライプ模様がついた、筒状のものが彼女らしき存在として浮かんでくる。
「どういうことだよ……」
サトミくんは彼女の悔しそうな声で、そして、彼女が変なものと一緒にいることに変わりは無く。けど、太一はその時に、向き直る勇気が出た。
この小説のちくわ様自己採点:感動的:3 笑える:4 悲しい:0 夢がある:6 怖さ:0. 合計点:13

さとみくん|twitterトレンド
コメント