『術式邪魔』の日、未知との遭遇主人公・蒼子は、老舗和菓子屋で働くOLだ。ある日、いつものように仕事を終え、帰宅途中に異世界へと転移してしまった。
目の前に現れたのは、眩いばかりの輝きと青々とした草木たちが織り成す風景だった。そこには、蒼子が想像していたような魔法使いたちの姿が目についた。彼らは、蒼子を見るなり驚愕し、逆に彼女の魂が宿る和菓子「蒼空の羊羹」を褒め称えた。
彼らは、魔法使い界で永らく失われた味覚を取り戻すために、蒼子を魔法学校へと招待。そこで、彼女は様々な魔法術式を学び、その中で自分自身に秘められた潜在能力に気付く。
しかし、ある日、蒼子は魔法学校で防衛術式の授業中に、強力な邪気と出会ってしまう。それは、かつて魔法使い界を震撼させた「邪術式」の噂に聞くものだった。蒼子は能力を駆使し邪術式を撃退したが、その際に彼女の中にも小さな邪気の気配を感じ始める。
一体、蒼子の中に何が眠っていたのか。
〇〇〇〇〇
「術式邪魔、とは言ったものの、この実在してしまった厄病神のような邪気は、本当に真に迫るものでした」と、蒼子は日記に記していた。
一方、魔法使い界では、邪気の広がりが心配され、蒼子が邪気を払う唯一の望みとなる。
必死に魔法を使い、蒼子は邪気に立ち向かう。そして、自分自身にも抱えていた邪気の正体に気付く。
それが、蒼子が幼いころに両親を失った悲しみだった。
蒼子は、邪気の撃退と自己解放に成功し、以後、美味しい和菓子と魔法術式の研究を続けるようになった。
■この小説のちくわ様自己採点
感動的：7
笑える：3
悲しい：5
夢がある：9
怖さ：3
合計点：27
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