主人公・花田空は、普段は地元の小さな書店で働く普通の女の子。しかし、彼女がヒマなときに書き溜めたオリジナル小説が、同じく小さな出版社に受け入れられ、一躍話題になる。しかし、その小説の主人公である「きららちゃん」というキャラクターが、なぜか読者たちに大人気。彼女がどういう存在なのか、どうしてそんなに惹かれるのかわからず、花田空は困惑する。そんなある日、書店に現れた謎の男・桜井さんに「きららちゃんを探してほしい」と頼まれるが……
実は、桜井さんこそが小説に登場する「きららちゃん」なのだった。彼は自分の本当の姿を世に出す勇気がなく、花田空に助けを求めたのである。
花田空は桜井さんとともに、きららちゃんの原点を探しに旅に出る。そこで出会ったのは、「紅葉の森」と呼ばれる美しい場所に住む、ちょっぴり不思議な人たちだった。彼らとの出会いがきららちゃんの謎を解く鍵となる。
最後に、桜井さんは自分の素顔を出すことを決意し、きららちゃんの正体は「彼女自身が持つ不思議な力で、人々の憧れや夢を引き出す存在」ということが明かされる。
こうして、花田空は小説の主人公としての自分自身にも気づき、新たな小説を書くことができたのだった。
■この小説のちくわ様自己採点 感動的：7 笑える：3 悲しい：3 夢がある：10 怖さ：0. 合計点：23
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