
「あなたは……ちくわ様のようですね」とマダムは言った。
ハシモトさんは自分の置かれた立場がわからなかったが、「ちくわ様?」と言った。
「そう、ちくわ様。人気作家で有名ですよね。一時期、物議を醸した発言もされましたが、最近は落ち着いてきたと聞いています」
「いや、私はちくわ様じゃないですけど。ちくわ様って誰ですか?」
「ほら、あの小説家の方。風変わりな名前の方。普通の人ではないですよ」
ハシモトさんはいまだ納得できなかったが、「じゃあ、私がちくわ様だとすると、私の未来はどうなるんですか?」と聞いた。
マダムは黙って、深いため息をついた。「未来は、自分で切り開くものです。だから、私はあなたに忠告をしています。今ここで、ちくわ様でいるのはやめて、あなた自身で生きていくことを決めたらどうですか?あなたはあなた自身の物語を書くことができるのですから」
ハシモトさんは何も言えなかった。まるで、その言葉が自分自身に訴えかけているようであった。
【ラブロマンス / 笑える】
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