
しかし、美月は後輩には失礼だと思い、とりあえず「まだ何も決めてないよ」と返した。そして帰宅後、美月は少しだけ考えを巡らせてみた。すると、ふと頭に浮かんだのは、いつもは素通りしてしまっている、街の公園だった。
公園は美しい自然に囲まれ、空気も美味しかった。そんな中美月は見つけた、白鳥のいる池。その美しさに心を打たれた美月は、後輩に公園に行くことを提案し、彼女もOKしてくれた。そして土曜日、二人で公園に出かけた。
美しい景色に心躍らせながら、美月は後輩と共に池に向かった。しかし、そこには白鳥の姿はなかった。その代わり、池には「愛」という名前の、ゴージャスな洋服を着た女性がいた。彼女から目が離せない美月は、一緒にスケッチをしたいと彼女に提案される。疑いは捨てることにした美月は、愛と一緒に絵を描き始めた。
そこで美月は、自分が決意しなければ、新しいことに挑戦することが出来ないと気付かされる。はじめは、新しいことに抵抗していた美月だったが、自分自身をよく見つめ、愛から受けたエールのおかげで、自分自身を変えると決意した。それ以降の土曜日は、いつもと同じことしかしなかった美月だったが、誰もが知らない彼女自身は、幅広い世界を思い描いていた。
■この小説のちくわ様自己採点
感動的:8
笑える:2
悲しい:1
夢がある:10
怖さ:0
合計点:21

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