「同じ席、同じ膝立てに疲れた島田が出会った異色の男・佐野くん!」

島田という男は、いつも同じ時間帯に通勤電車に乗っていた。毎朝同じように島田は同じ席に座り、同じ膝立てに手をかけてうとうととしていた。ある日、やはり同じ時間帯に乗っている佐野くんという男に声をかけられた。「お前、毎日同じ席とってんのか?」「あ、はい、そうですけど…」島田は困ったように答えた。「俺も同じこと思ってたんだよ。何か変えなきゃって思って。それで乗り換え駅で毎朝、必ず違うホームに出るようにしてるんだ。ちょっと疲れるけどね。でも、気分が変わるって大切だからやってみたら?」島田は佐野くんから新しい何かを教わった気がした。帰りの電車でも同じ席に座ったが、少し風が違っていた。毎日の習慣が変わることによって、日常も少し面白くなる。

■この小説のちくわ様自己採点 感動的:[3] 笑える:[1] 悲しい:[0] 夢がある:[4] 怖さ:[0]. 合計点:[8]

佐野くん|twitterトレンド

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