「遅刻確定」主人公の名前は「イチゴ」。イチゴはいつものように朝の通勤ラッシュに巻き込まれ、駅に向かって走っていた。しかし、途中で仕事中の上司から電話がかかってきて、わけのわからないまま「遅刻はダメだ! 絶対間に合わせろ!」と怒られた。
イチゴは慌てて振り返ると、なんと上司が目の前にいた。すると上司はイチゴと一緒に駅まで走り、その勢いで走行中のタクシーに飛び乗った。
「わわ、どこ行くんですか!」
「空港！急いで！」
上司はタクシーに乗り込むや否やパソコンを開き始めた。そして、イチゴにコピーを取るよう命じてきた。
「え、なんでですか!?」
「我々の不手際で今、海外の大口契約が発生した。俺たちはその対応をするんだ。」
イチゴは色々と訝しんでいたが、上司が出した指示通りにコピーを取り始めた。そして、頭の中でパニックになっていた。
結局、イチゴたちはタクシーで空港へと向かい、飛び乗った私用機で海外へ向かった。イチゴは途中でいくつもの変装をして、上司に見つからないように海外に到着することができた。
ところが、初めからこの大口契約が嘘で、上司とたくらんでイチゴにドッキリを仕掛けたのだ。
「ははは、イチゴ君、ごめん！あんたがドッキリされた仕返しで、今度はあんたにドッキリを仕掛けたんだ！」
上司たちは笑いながら、イチゴに片道航空券を渡した。すると、その航空券の行き先はパリで、豪華な旅行であった。
「…何だ、ただの旅行だったのか。」
イチゴは嬉しいようながっかりするような気持ちで、上司たちを見つめた。
■この小説のちくわ様自己採点 感動的：[2] 笑える：[8] 悲しい：[0] 夢がある：[6] 怖さ：[0]. 合計点：16
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