「神奈川で大人気！ 「味処まるたか」の秘密とは？」

『人気の定食屋』にはある秘密が隠されていた。

主人公・ジュンは神奈川県に住む高校生。ある日、クラスメイトのサクラが「味処まるたか」という店で定食を食べたいと言い出す。

「あの店は何か秘密があるような気がする」

そう言うサクラをなぜかジュンは信じられなかった。しかし、気になっていつも行列ができているこの店に行ってみることに。

店内に入ると漫画のようなおばあさんが現れ、ジュンはその魅力的な笑顔にほれこんでしまった。しかしながら、定食を注文すると定食皿には何故か「まるたか」という固有名詞が刻まれていた。

「まるたかって、何?」と何度聞いても、漫画のおばあさんは微笑み返すだけ。

ジュンは興味津々で学校の図書館で調べ物をしていた時に、たまたま「まるたか」という言葉を辞書で引いて衝撃を受けた。

「まるたか」とは、「チクワ」のことだったのだ。

彼女の名前は「チクワちゃん」と言って、定食に添えられたちくわが彼女の化身だった。

店員の漫画のおばあさんは「まるたか」という名前で店を開いていたが、本当の名前は「チクワ婆さん」であり、定食に添えたちくわに神様が宿ったため、生まれ変わりのたびに店を開いているというのだ。

驚愕の展開にジュンはネタ本人のように笑いながら、意外性があるし、面白かったなと感じた。

■この小説のちくわ様自己採点 感動的：5 笑える：9 悲しい：2 夢がある：8 怖さ：1. 合計点：25