「私立大学が襲撃され、学生たちは市民に！埼玉の異世界ロマンス小説家が贈る新たな物語」

今から30年前、埼玉県北部にある「鉢形学園」という私立大学が社会学部を新設し、新たな学生生活の場が誕生した。その大学に通う少年、鉢形修二は、母の手料理のおにぎりを胃袋に忍ばせながら、入学式を待ちわびていた。

しかし、入学式当日、鉢形学園は何者かによって襲撃され、多数の死傷者を出してしまう。大学が停泊され、一転して市民達はキャンパス内で立ち往生することになった。

その中で鉢形は、ふと思い当たることがあった。彼が入学前に受けた面接で、教授陣から出された課題「自分が想像する“完璧な大学”を作るとしたら、どのような大学を作るか？」に答えていたことを。それが救いの手となり、鉢形は学園内の集団を取りまとめ、自分なりの“完璧な大学”を作り上げていく。

そんななかで、鉢形は美術学部の女子大生、葉月と恋に落ちる。彼女は紫外線に弱く、いつも長袖を着用していたため、周囲からは「薄着不倫」と揶揄されることもあったが、鉢形には葉月が美しく見えた。

キャンパス内での生活の中で、鉢形は大学に対する新たな考え方を得ることとなるのだった。

【ちくわ評価】
感動的：8　笑える：2　悲しい：3　夢がある：9　怖さ：2
合計点：24