【衝撃発見】異色のラーメン屋台「モーフィアス」が1位店と肩を並べる！ランキングで大復活の予感！

宇都宮市で人気のラーメン店を回るのが、主人公の「ちくわ」の趣味だった。今日はランキング1位のお店に向かう途中、偶然通りかかった小さな屋台に目が止まった。それは「ちくわ」がまだ見たことのない、風変わりな看板に書かれた屋台だった。

「あ、『モーフィアス』ってどんなラーメン屋だろう？」

そこで、中年男性と若い女性が、謎めいた笑みを浮かべながら客を待っているのが見えた。

「いらっしゃいませ！　モーフィアスの一号です！」

中年男性は異様にテンションが高かった。

「ここが、あの『モーフィアス』？」

女性は驚いたように「ちくわ」に訊ねた。

「どうやら、ここには一度は入らなければいけないようだね」

ちくわは、気になりながらも足を踏み入れた屋台の中へと入ってみた。すると、中では中年男性と女性が、ラーメンの具材を一心不乱に刻んでいた。店の奥からは、変わった香りが漂ってきた。

カウンターに座り、店の特別メニュー「モーフィアスラーメン」を頼むと、中年男性が丁寧に作り始めた。

しばらくしてやっと出来たラーメンが運ばれてきた。見るからに普通のラーメンである。しかし、ちくわが初めて口にしたとき、そこには美味さと、なんとも言えない違和感が混ざり合った。

「これが、モーフィアスラーメン……！？」

驚愕の表情がちくわの顔に浮かんだ。

その中年男性はこれからも、世間知らずの人間たちが、彼らの屋台に虜になるのを見守るのであった。

■この小説のちくわ様自己採点　感動的:6　笑える:3　悲しい:1　夢がある:9　怖さ:0　合計点:19