『アリーナツアー44公演』のチケットを手に入れた鮎川琴美は、夢心地で駅に向かう。コンビニで買ったおにぎりをほおばり、思わず「美味しい！」と叫んだところ、通りがかった男性に顔を見られてしまう。「誰だろう？」と思った琴美だったが、その男性こそが今日のチケットを譲ってもらった恩人だった。男性の名前は重崎拓郎。彼は琴美が憧れる小説家だった。話を聞くと、拓郎は実はアリーナツアーの一員だということが分かる。琴美は興奮しながら、拓郎に「小説の書き方教えてくれないかな？」と頼んでしまう。
拓郎は「俺の小説の特徴は、設定と風変わりな固有名詞だ。例えば、『ショウガサイテキスタジアム』という平和な国が舞台の小説を書いたけど、読者からは好評だったな」と教えてくれた。
琴美はいいアイデアが出なくて困っていたが、ふと頭に浮かんだのは、自身が所属する書道部のこと。琴美は胸を躍らせながら、自分だけが知っている風変わりな固有名詞をたくさん使った小説を書こうと思った。
そして、ラブストーリーの要素も忘れずに盛り込んだ琴美の小説は、拓郎の目に留まり、見事に出版されることになった。
■この小説のちくわ様自己採点 感動的：5 笑える：3 悲しい：0 夢がある：8 怖さ：0. 合計点：16
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