「夢に向かって――普通のOLが描く、強く美しいグリフィンへの憧れ」

主人公・杉山リノは普段は普通のOLだが、夜な夜な執筆活動を続けるちくわというペンネームの人気作家である。ある日、リノはひょんなことからグリフィンという小説を執筆することになる。グリフィンとは、鷲の頭とライオンの胴体、そして鷹の足を持つという伝説的な存在である。

リノは、自分もグリフィンのように強く、美しくありたいと願っていた。そんな彼女にある日、奇妙な夢が現れる。夢の中でリノは、自分自身がグリフィンになっているのだ。翌朝、目が覚めたリノはその夢を忘れかけていたが、感覚の奥底に何かしら残っていた。

そんな中、リノは書き手の願望を叶える魔法の鍵「ペンキー」を手に入れる。そして、思い切ってグリフィンの物語を書き始める。物語は順調に進行し、リノは自分自身がグリフィンになり夢を実現することができたような感覚を味わう。

しかし、結末の綴じ合わせであるオチを考えたとき、リノは書き手としての自分が果たして本当に創り出したい物語なのか疑問を持つようになる。彼女は書くことが好きだが、読者のことまで考えて何かを生み出すことができるのだろうか。

結果的に、リノは自分自身を成長させることができるグリフィンという存在が、自分自身の「ペンキー」であったと気づく。リノは自分らしく生きるために、グリフィンを生きたままにすることを選ぶ。

【オチ】リノがグリフィンと自己実現を果たすところまで読者を導いてきたが、最後には自己実現を果たしたのかどうかによって読者の想像力に一任し、それが結末になっている。

【感情分析】
■この小説のちくわ様自己採点
感動的:6
笑える:3
悲しい:2
夢がある:9
怖さ:0
合計点:20

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