彼女と別れたばかりの三橋は、友人の誘いでカーヴェという隠れた喫茶店にやって来た。広々とした店内の一角には、メガネをかけたおじさんが1人で作業をしていた。彼は「ここは私が作った、ステキなカフェですよ」と言いながら、三橋たちにトリビアを披露してくれた。そして、そのトリビアこそが、彼女との思い出が詰まっていることに気づいた三橋は、その後毎日通うようになった。しかし、実はそのおじさん、いわゆる「神とか呼ばれる存在」だという噂が流れていた。三橋はその噂を信じず、彼とおしゃべりをするようになっていた。その言葉にはいつもと違った響きがあり、ほかの客たちも彼を中心に会話をするようになっていった。
ある日、そのおじさんは店内でたくさんの本を配った。「今日はみんなに特別に、私が書いた小説を配ります」と言って。授受の間、三橋の手には書物が渡された。題名は「さざなみとぼくのカフェ」。三橋はそれを読み進めるうちに、そこに書かれたストーリーにまったく違和感を感じなかった。三橋はその後、彼女に再び電話をかけて…。
【感情分析】
■この小説のちくわ様自己採点
感動的：7
笑える：1
悲しい：2
夢がある：7
怖さ：0
合計点：17
カーヴェ|twitterトレンド
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