都営大江戸線×異世界ファンタジー！　カッコいい駅名を考える主人公についてる女性の意外な提案とは？！　ちくわ様が贈る「牛込神楽坂」VS「戸越銀座」の駅名バトル！

主人公の名前は「イシバシカオル」。彼は都営大江戸線の駅名でカッコいいと思う駅を考えていた。

「まずは『牛込神楽坂』かな。何となく伝統的な感じがしてカッコいいよね。」

そう言っていると、近くにいた女性がさり気なく首を傾げた。

「それよりも『戸越銀座』の方がいいんじゃない？」

イシバシカオルは彼女にきょとんとした表情を向けた。

「何で？」

「なんだか軽快な印象があるから。おしゃれな雰囲気がするし、人気もあるって聞くわよ」

「なるほど、確かにそんな感じがするね。でも、もうひとつ考えたいな。」

イシバシカオルは指を唇に当てて考え込んだ。

「あっ、そうだ！『都庁前』！」

これまでの2駅とは全く違うタイプの駅名に、イシバシカオルは一瞬のうちに心を奪われた。

女性は微笑みながらイシバシカオルを見上げた。

「あなた、駅名が好きなんでしょ？」

「ええ、そうなんだ。この3駅はどれも素晴らしいと思う」

2人はお互いに微笑みあった。

～ラブロマンス編～

正月休みの日、イシバシカオルは戸越銀座駅で出会った女性のことが頭から離れなかった。

「あの女性は誰だろう？名前は？年齢は？住んでいる場所は？」

イシバシカオルは情熱的に捜し始めた。

捜索の末、そして少しの偶然もあって、イシバシカオルは女性の職場を訪ねた。

「ムクデジュンさん、お時間よろしいですか？私は先日、戸越銀座駅で出会ったイシバシカオルと申します」

イシバシカオルは勇気を出してそう言った。

ムクデジュンさんは驚いた表情を浮かべた。

「私、どこで名前を知ってるの？」

「あの日、一緒に都庁前行きの電車に乗りましたよね？私、あなたの髪飾りが印象的でした」

ムクデジュンさんは耳まで赤くして、沈黙していた。そして、その後。

「イシバシカオルさん、私もあなたのことを調べていました。あの日以来、あの駅名を考えているのでしょ？」

「そうです。でも、それよりもムクデジュンさんと会いたかったんです」

イシバシカオルは真剣な表情でそう言った。

2人は、駅名を超えて心を通わせることができた。

■この小説のちくわ様自己採点
感動的：7
笑える：3
悲しい：2
夢がある：8
怖さ：0
合計点：20