「セレブ会社経営者のIT企業が情報漏洩！　神奈川県横浜市にあるセレブホステルが舞台に！」

主人公の名前は「剛田通夫（ごうだみちお）」、彼は亡き親友の「黒田月乃（くろだつきの）」の記念に、基盤を立ち上げ、全国展開する大手IT企業のCEOとなった。ある日、会社の繁忙期に起こった、重大な情報漏洩事件が切っ掛けで、彼は神奈川県横浜市にある、親友の妹「黒田愛里（くろだあり）」が営むセレブリティなホステル「ALI’S HOUSE」で静養しようと決めた。

横浜駅から地下鉄を乗り継ぎ、移動の途中、通夫は地下ラバーズというサークル仲間の紹介で、地下の密売ルートで有名な東京NETGOLD社社員である「中山ハンドル（なかやまはんどる）」と出会う。彼は、漏洩事件の噂の真相を知っている一人。通夫は中山に接近するが、彼を見張っていた謎の男に狙撃され、何故か神奈川県湯河原町の裏山に目覚める。そこで出会った美少女「石橋姫（いしばしひめ）」に助けられ、彼女が経営する純米酒「ひめ池」で酔いつぶれ、偶然にも純米酒が異世界への手段となると知る。

時空を超えて、愛里のホステルも巡り、通夫は黒幕を追い詰める。意外にも、漏洩事件には黒田家が関わっていた。彼らは、企業に無断で愛里の開発した画像処理技術を売り込む為、情報を掴み、中山もまた、この黒幕と通じていた。彼ら二人を退けた通夫は、愛里とともに、ALI’S HOUSEの屋上から見る神奈川県の景色を眺める。

「美しい…本当に美しい光景だ。この海と都市と山々と生命体とー。誰かが空から見たら、どんな景色だろう。月乃はここで見たかったろうな…　俺は今、月乃の分まで、ここで見てるよ。めっちゃセレブリティな空気感だな」と通夫は、愛里に言った。

愛里は、通夫の手を取り、「さあ、一緒に踏ん張ろうよ。企業として、家族として、月乃と共にー」と語りかけた。

「ALI’S HOUSEは、この景色が見える目の前の土地を活かして、全国規模で、セレブリティなリゾートホステルチェーンを目指して、頑張る、愛里の一番のプロジェクトだ」と通夫も答えた。

オチは、元は通夫の父親の濡れ衣により廃業させられた旧家の名前「チクワハウス」を、セレブリティチェーンにするところ。

■この小説のちくわ様自己採点 感動的：5　笑える：3　悲しい：3　夢がある：9　怖さ：2. 合計点：22