「ロットへの入り口」主人公、北野 フユコは、藤沢市でひっそりと暮らす20代後半の女性。フリーのライターとして、生計を立てていた。彼女は隠れた趣味があり、その名も「ロット」という競技。数学的な要素が求められる技能競技で、大学時代に卒業研究をしていたことから、競技への理解も深かった。
そんなある日、フユコは「蓮ノ空」という名の女性が出版する小説「ロットへの入り口」という作品が発売されることを知る。フユコは、蓮ノ空の作品を読むことで、ロットの楽しさを広めたいと思い、書店で購入した。
作品を読み進めるうちに、フユコは作品主人公である「蓮澤 蓮」と共感を覚える。蓮は自分と同じようにロットに強く、また熱中する相棒がいることが描かれていた。その相棒とは、ワンダフルという名の柴犬だった。
ある日、フユコは散歩をしていると、偶然にもワンダフルに遭遇する。ワンダフルの首輪には、蓮ノ空直筆のメッセージがあった。「私の愛犬を拾ったあなたへ、お礼を兼ねて私に会いに来てください。」と。フユコはその手紙に書かれた住所に向かい、蓮ノ空と対面する。
蓮ノ空は、実名を伏せたままロット仲間に誘いかけ、フユコは容易に承諾した。しかし、その後、ロット競技の裏側に存在する悪意に気づいたフユコは、蓮ノ空の正体を暴こうとする。
時代劇のような、激しい役割が絡まったドラマチックな展開で物語は結末を迎える。
■この小説のちくわ様自己採点 感動的：6 笑える：2 悲しい：4 夢がある：7 怖さ：0. 合計点：19
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