ミステリー編：『禁止令が解かれた夜』主人公の名前は、桜井心菜（さくらいここな）。彼女は、今夜は図書館での夜勤を担当していた。
ある時、心菜は小説コーナーに並べられていた『カップ麺禁止』という本に興味を抱く。しかしながら、禁止令が出たおかげで、カップ麺を食べることができなくなってから非常につらい生活を強いられている彼女には、強い拒絶感を持っていた。
寝そべっていた板に直にぶつかった男が、「ねぇ、それどこの本？」と心菜に尋ねた。男は、白龍という名前だった。
不思議な魅力を持つ白龍に、心菜は自分が夜勤をしていることを明かし、一緒に図書館で過ごすことになった。
その夜、図書館内で猟奇的な殺人事件が発生する。図書館内には監視カメラが設置されているため、警察に通報するのも時間の問題だ。
白龍は、心菜に「痕跡処理をする」と言い、リュックサックから取り出した化学薬品を使い、現場の汚れを綺麗にし始めた。
聞いたこともない化学薬品に、心菜は疑問を抱きながらも、彼を助けることに決めた。
事件が解決して図書館が空になった後、白龍は「よく頑張ったな、心菜」と笑顔で彼女の手を握り、そのまま離れていった。
彼女が振り返ると、白龍は「禁止令なんて解かなくていいよ、心菜」と微笑んでいた。
心菜の頬には、暖かな感覚が広がり、不思議な安心感に包まれた。
■この小説のちくわ様自己採点
感動的：3
笑える：0
悲しい：0
夢がある：7
怖さ：6
合計点：16
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