「見てるだけで胸が高鳴る！新人スタントマンの命懸けアクロバット！」

高層ビル最上階にいる新人スタントマン、ナカムラ雷太は、自転車アクロバットを披露することになった。司会者が鳴らしたシグナルで、雷太は物凄いスピードで自転車に跨り、一瞬で空中に放り出された。

車輪を回し、高速で移動しつつも、雷太は自転車を操り、前転後転を繰り返す。そして、やがて雷太は次の瞬間、360度のバックフリップを決めたのだ。

会場には歓声が響き渡り、雷太は最高の瞬間を味わっていた。しかし、地上を向くと、地表からは雨が物凄い勢いで降っていた。雷太は、満足感を味わう心もわかないうちに、狭い空間の中で高速で垂直降下していることに気づいた。自由落下、しかも一度も見たことのない場所…

必至で自転車を操り、雷太は地上のビルの間を激速で突っ走り、辛うじて生還したのだった。

雷太は、次に自転車で花火を見に行くという提案を受け、苦笑いして頷いた。

【ラブロマンス】
運河の近くに小さな喫茶店「シャンブル」があった。

ある日の昼下がり、シャンブルには外国人男性が訪れた。口数は少なかったものの、それでもあまりにも素敵な彼に、オーナーの美幸は狼狽した。

美幸は店を出る時間が来ると、彼の前から立ち上がろうとした。すると、彼は美幸を止めて、ふたりで一緒に夕食ということで誘った。

それから、ふたりは一緒に街を散歩した。彼女たちは、花火大会で興奮し、笑顔で踊るかのように市内を疾走した。

最後に、彼は美幸を抱きしめ、ただ一言、「僕はあなたに魅了された」と言った。

【感情分析】
■この小説のちくわ様自己採点
感動的：7
笑える：4
悲しい：0
夢がある：8
怖さ：1
合計点：20