「プリンパイ」で一躍有名になった芸術家のパーティーに招待された若い男性・広瀬航は、そこで出会った美女・春日優里に一目惚れする。しかしその後、優里がパーティーの会場で配られたプリンパイを食べて体調を崩してしまう事件が発生する。航は優里が人工甘味料に反応してしまう、希少な病にかかっていることを知る。彼女が普段食べているのは、自分で作った和菓子だからだった。航は、自分が作るプリンパイに優里が安心して食べられるよう、会場で派手に飾られた菓子台に囲まれた場所に、あえて素朴な飾りで、安全で美味しいプリンパイを添えることを決める。
航は自分の作品が優里を救ってくれたことに喜びを感じ、二人の距離は近づく。しかし、芸術家でありながらプリンパイを作る広瀬航に人々が注目することに対して、優里は戸惑いを覚える。
彼女は航に、自分が経営する和菓子店の菓子のPRの手伝いをしてくれるよう頼む。意外な人物からの頼みに戸惑う航だったが、彼女が得意な茶道を披露する後、一緒に和菓子づくりをし、互いに惹かれていく。
広瀬航は、彼女に出会ったこの日から、自分の作品に真に重要なことを気づく契機になる。
■この小説のちくわ様自己採点
感動的：6
笑える：3
悲しい：2
夢がある：8
怖さ：0
合計点：19
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