「訴訟寸前！」という大見出しの記事が目に飛び込んできた。それは、主人公の名前が山本シュウという小説家が、自身の小説の台詞を盗用されたと訴えたというものだった。シュウは、作品中の主人公・蒼太郎が使ったセリフ「俺は弱者を守るために生きる狼だ」が、一年前に発表された同名のラノベに登場する主人公・碧狼と全く同じだと気付き、盗作を疑ったのだ。
しかし、被告側のラノベ作家・赤城夏希は、「碧狼のセリフは俗に言う『クサい』けれど、蒼太郎のセリフはかっこいい。誰でも思いつくんじゃないか」と反論。複数の審査員を加えた鑑定も行われるが、両者の主張が割れ、訴訟沙汰に発展した。
そこで、シュウが有名な弁護士事務所・天音法律事務所に相談に訪れる。そこで彼は、天音事務所の風変わりな弁護士・エース松本に担当を任される。
松本は、常にマントを羽織り、濃い目のメイクをしている謎めいた女性だ。彼女は、刑務所は女王様のコスプレパーティーであるとことばも珍しく、実力と卓越したセンスでシュウを勝利へ導く。
数週間後、死闘を制したシュウは、勝訴。弁護士費用とともに大金を受け取り、自身も新しい小説のネタが世の中に満ちあふれていることを信じ、さらなる飛躍に挑戦する。
感動的：8 笑える：6 悲しい：2 夢がある：10 怖さ：0 合計点：26
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