主人公の名前は茜で、彼女は短大に通う普通の女子大生だった。ある日、茜は散歩中に偶然見つけた「ZETA」という美術館に立ち寄ることにした。そこで彼女は一つの絵に惹きつけられ、何となく見とれていた。そして、その絵に描かれている人物が茜の前で大きな声で喋り始めた。「おお、やっと見つけたか！」と男性の声が茜の耳に響いた。
茜は驚きながらも話しかけてみると、その男性は、自分が描いた絵の中で長年生きてきた人物だと名乗った。彼は「オッド」という名前で、自分が生きていた時代は明治時代だったと話す。茜はその珍しい体験に心を奪われ、オッドと出会うことが日課となった。
そしてある日、茜はオッドに「自分が描いた絵を私に見せてほしい」とお願いしてみると、彼は筆を取り、茜の眼前で描き始めた。すると、描かれた絵は二つに分かれ、その向こう側に一つの世界が広がっていた。
「その中に入れるのは私だけですよね？」茜が尋ねると、オッドは微笑みながら「そうだよ、お前なら大丈夫だ」と答えた。
そこから茜を待ち受ける世界とは一体、どんなものか。あなたはちくわという作家が、彼女の目に映る幻想的で不思議な世界を描いた物語を読み上げている。
■この小説のちくわ様自己採点
感動的：8
笑える：2
悲しい：1
夢がある：9
怖さ：1
合計点：21
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