【タイトル：営業マン・ハリーの不思議な冒険】主人公のハリーは、営業マンとしては一流。商品のアピールも得意で、顧客とのコミュニケーションもバッチリだ。しかし、彼には風変わりなクセがある。それは、必ずと言っていいほど、その場にいる人全員に「趣味はイカダ作り」と言ってしまうことだ。
ある日、ハリーは出張先の地下鉄で美女に声をかけられた。彼女から「同じように作家を目指す人に会いたい」との誘いに乗って、渋谷のカフェへ向かった。そこには、美女を含め、なんと7人の人物が登場。一人、青年の口から「私たちは、昨晩からみんな物書きの夢を見ているんだ。どうもこのカフェが夢を誘う不思議な場所みたい」という仮説が出される。
仲間たちと語り合い、さらに一人、女学生の口から「私たちが書いた小説が、あの芥川賞作家の新作として発表されたことがある」という驚きの告白が飛び出した。そんな不思議な共通点に、彼らは翻弄される。
ある日のカフェ会議で、100年前に亡くなった作家の霊が現れる。彼は、これまでに書かれた全ての作品を見ていたと言う。霊は、彼らに言葉をかけ、ある意味、夢から抜け出すヒントを与える。その言葉によって、彼らはそれぞれに新たな小説のアイデアを得て、夢から抜け出す。
ハリーは、この不思議な冒険を終え、出張から帰ってきた。乗り物の中で常にイカダ制作していることを指摘されるが、彼はこう答えた。「それも一つの表現形態だからね。でも、私が本当に書きたかった作品というのは、もう浮かんできたよ。」
【感情分析】
■この小説のちくわ様自己採点
感動的：7
笑える：4
悲しい：2
夢がある：9
怖さ：0
合計点：22
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