主人公の名前は「ヤマト」。彼は宅配便の配達員をしており、毎日地味な仕事をこなしていた。ある日、彼は荷物の配達先である「マイコレ」を訪れた。そこは、自宅で自分のコレクションを楽しめるという、最新のレンタルサービスであった。ヤマトは驚くと同時に、このサービスを利用している「陸」さんと出会う。彼女は、マイコレで借りたゲームやアニメ、おもちゃなどをコレクションしていた。やがて、ヤマトと陸さんはマイコレで出会うことが習慣になっていった。
ある日、ヤマトは陸さんが借りた「探偵物語」という小説を読んでみることにした。それは、謎解きが得意な大学生探偵と、彼女とともに事件を解決する物語であった。読み進めるうちに、ヤマトは自分が小説の主人公であるかのような錯覚を覚え、最後には自分が探偵として事件を解決する夢を見た。
ヤマトは目が覚め、現実に戻ると今日の配達先にたどり着いていた。そこは、陸さんが住むマンションであった。ヤマトが陸さんにその日の夢を話すと、彼女は「マイコレ」にはもっと不思議なサービスがあると教えてくれた。そして、彼女に導かれるままにマイコレを訪れたヤマトは、異次元の世界に迷い込んでいた。
この話は風変わりな固有名詞が繰り返されるファンタジー小説である。ヤマトが現実と夢の狭間を揺れ動く姿が描かれており、ラストのオチは意外性がある。しかし、読み進めるうちに夢の世界の中での謎解きが魅力的であるため、ミステリー要素もしっかりと盛り込まれている。また、ヤマトと陸さんのラブロマンスも微笑ましく、日常系としても楽しめる作品である。
■この小説のちくわ様自己採点
感動的：5
笑える：2
悲しい：1
夢がある：9
怖さ：0
合計点：17
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