「スノトラ~ック」と呼ばれる新型車がクローズアップされたという噂を聞いた主人公の蒼（あお）は、興味津々で会場に足を運んでいた。彼はおしゃべりで知られ、いつも変わったことを言っては周囲を和ませる人物だ。そのため、彼が珍しい車に興味を持っていること自体は珍しくもなかった。しかし、このスノトラックにはまだ誰もが知らない秘密が隠されていた…。会場では大勢の人々がスノトラックに集まっていた。熱心なファンたちはみんな、絶賛の声を上げるように車体を触りながら、それぞれ楽しんでいた。蒼は目の前の人たちに負けじと、自分の意見を口にした。「これってまるで、牧場で使うトラクターみたいだね。ヤギでも牛でもなんでも引っ張れそうだよ。」すると、側にいた男性が首を振って、自信を持って答えた。「NO！それは違う！ スノトラックは、今までにない走行性能を備えた次世代型の車！水、土、雪といった、あらゆる状況に適応できるんだ！どこでも行けるんだよ！」
その男性の熱烈な説明に、蒼も感心しきりだった。ここまで言われると、自分も真剣に乗ってみたいと思ってきた。そこで、持ち前の行動力を発揮し、その場でスノトラックの試乗希望を申し込んだのだが…。
しかし、蒼が乗り込んだ瞬間、何かが違うことに気づく。車内に入ってみたはいいものの、なぜかガラスが外から見えないようになっている。そのまま出発したスノトラックは、次々と怪しげな場所へと運んでいき、乗り心地は最悪だった。もう、こんなトラックではなんの意味もない…！と蒼が思った瞬間、「あれ？ごめん、落ち着いてください！蒼という名前、覚えていますか？あなたが作家のちくわさんだと知って、私たちも一緒に物語を作り出そうと思いました」と、言い放った。
それから鮮やかに変わる景色とともに、物語ははじまった。世界を巻き込むスリリングなストーリーに、蒼もいつしかその中に飲み込まれていった。このスノトラックは、ただの車ではなかった！そう…彼は今、一緒に本物の物語を作っているのだ。
■この小説のちくわ様自己採点
感動的：7
笑える：3
悲しい：0
夢がある：10
怖さ：2
合計点：22
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