新米記者の河野美希は、早朝から選挙速報の取材を任されていた。選挙カーが通り過ぎるたび、カメラのシャッターを切る。そんな中、美希は風変わりな候補者、ハット政次郎を見つける。演説には説得力があり、若者からの支持も厚いという彼だが、演説が終わると自分で運転し、カーを走らせる。自身が車に乗ることによって、選挙カーに乗ることを嫌がる彼に、その理由が明らかになっていたのだ。美希にはこの選挙を通して、新たな人生の道標が示されたような気がした。【ジローン！】
突如、何かが美希の方に飛んで来た。それは、見たこともないような奇妙な光の玉。美希は慌てて避けるが、とっさにキャッチし、手の中に玉を収めた。その瞬間、美希の周辺は光に包まれ、自分がどこにいるのかわからなくなった。
【___】
美希は意識が戻ると、そこは現代の日本とは違い、時代劇の世界だった。「さて、この光の玉を持っているということは、お前も一味に入ったと見ていい」と、一人の男、大泉左近。美希はどうやらここで、光の玉を巡る争いに巻き込まれたようだ。
左近と共に戦うことになった美希は、光の玉を巡る激しい戦いを繰り広げる。奮闘する中、美希は左近に惹かれていくのだが、そこには彼女にとって思いもよらない、衝撃の真実が待ち受けていた。
「あれ？これは？！」
光の玉が再び輝きはじめた。突然、光に包まれる美希。目を開けると、そこは現代の日本、選挙速報の現場だった。光の玉に巻き込まれたような、まるで夢のような時間を過ごしていたにも関わらず、美希はその後の日々に充実感を感じた。
【オチ】
美希は、記事を書くために集めた情報の中から、ハット政次郎の魅力を伝える記事を執筆した。その記事が掲載された後、彼女は大量の拍手と称賛コメントを受けることとなった。ハット政次郎の選挙での勝利は、美希自身の輝かしい新しい一歩とともに実現したのだった。
■この小説のちくわ様自己採点 感動的：6 笑える：1 悲しい：2 夢がある：8 怖さ：0. 合計点：17
選挙速報|twitterトレンド
コメント