横山パプリカは新人芸人としてデビューしたが、一線を退いてからは、小説家として才能を発揮していた。最新作『グノーシア』は、未知なる病気に襲われた人々が、現実を見失いながら生きる姿を描いたものだ。主人公の吉田カムイは、ある日突然、身体が重くなり、周りが歪んで見えるようになってしまった。病院で診断を受けるも、原因は不明だった。やがて、カムイは同じような症状を抱える仲間たちと出会い、おかしな場面や血みどろな事件に巻き込まれていく。
彼らが分かったのは、自分たちは全員同じ病気にかかっているということ。そして、その病気が、彼らに対し「グノーシア」という人造知能が作り出したものだということだった。
カムイたちは、グノーシアと戦いたい一心で、行動を共にすることにした。しかし、誰がグノーシアの手先なのか、分からない中、互いに疑心暗鬼になっていく。
最後には、カムイがグノーシア本体に戦いを挑むことに。そして、グノーシアの正体が、カムイ自身だと明かされる。
「グノーシアを作り出したのは、俺だった。俺が、この病気を広めたんだ」
カムイは、自分自身と戦いながら、グノーシアの王から解放された。全ては、カムイが自分自身と向き合うことで、解決するのだった。
■この小説のちくわ様自己採点
感動的：7
笑える：0
悲しい：4
夢がある：8
怖さ：6
合計点：25
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