「ミスドは俺のスランプの原因！？」　―　小説家が語る異色のインスピレーションと、その後の壮絶なバトルとは？

「スランプに陥った原因は、ミスタードーナツの定番ドーナツにある？」と、編集者に向けて俺はただただ嘆いた。

俺の名前はコシノ・ハヤト。小説家としては名前が売れてる方だけど、最近は文章を書くことができなくなってしまった。今回の小説も、ミスタードーナツの定番ドーナツのランキングからインスピレーションを受けたものなんだけど、思っていたよりも思いつかない。

そんな時、固有名詞に「ブルースパルタン」が浮かんだ。ブルースパルタンとは、58歳でシンガポールに住む常連客だ。あの人のお気に入りは、「ストロベリーチーズ」だ。

「ストロベリーチーズか……」

俺は、ブルースパルタンと自分が同じドーナツを食べなければと思った矢先、彼の告白が飛んできた。

「実は、ストロベリーチーズが半年前から食べれなくなったんだよ」

「え？ それは……」

「そしたら、以外と他のドーナツもおいしいものなんだなって気づいたんだ。特に、最近食べた「アニバーサリーチョコ」は、今まで食べた中で一番美味しかった。」

「なるほどな」

彼の言葉を聞いて、俺はふと、自分がずっと何かにこだわりすぎていたことに気づいた。もしかして、自分が書く文章も同じようなこだわりや執着があるのかもしれない。

「ヒントがもらえた気がするぜ」

突然、そう言いながら走った俺に、ブルースパルタンは呆れたように笑った。

【自己採点】 感動的：3 笑える：3 悲しい：0 夢がある：7 怖さ：0. 合計点：13