一人暮らしをしている独身男性の主人公、十五郎（じゅうごろう）は幼い頃からペットとして猫たちと暮らしていた。ある日、目覚めると気配が違って感じ、寝室の出窓で心愛（ここあ）と名付けた毛並みの美しい小猫が目覚めのキスをしてくれた。十五郎は心愛が好きでたまらなくなり、ペットショップにも行かず、一週間に一度届けられる餌だけで育てた。心愛はどんどん大きくなり、ある日ついに「にゃんごろう」と鳴くようになった。
十五郎は、毎日心愛と遊び、仕事にも家事にも行き詰まりがちな日々でも、心愛が居ることで癒されていた。しかし、心愛が成猫になったある日、初めて十五郎に口で話をしたのだ。
十五郎は驚愕し、彼女に「どうやってそんなことができるのか」と聞いたら、彼女は「あなたに力を貸したいと思うから」と答えた。十五郎は、心愛が人語を話すカタチになった理由や目的を悟り、衝撃の事実が待ち受ける。
この物語は一度読み始めたら止まらない「フェリックス」という実在の猫の物語を基に、完全にフィクションで展開した作品です。
■この小説のちくわ様自己採点
感動的：5
笑える：1
悲しい：2
夢がある：8
怖さ：1
合計点：17
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