「異世界ファンタジー小説『山形・クラモフスキー監督解任』に夢中のOLが地元文化祭に参加！」

主人公・ユメコは山形の小さな町に住んでいた平凡なOL。ある日、テレビで流れた「山形・クラモフスキー監督が解任された」というニュースを見て、その名前の変わった響きに惹かれる。

翌日、ユメコは職場で居眠りをしていたところ、同僚のトシオとミチオに叩き起こされた。「ユメコちゃん、今日は地元の文化祭に出るでしょう！」と言われ、驚きながらも文化祭に向かうことに。そこで彼女が目にしたのはクラモフスキー監督自らが手がけた風変わりな劇団の公演だった。

劇団の名前は「クラモフスキーズ」。彼らは「時代劇を演じる人間たち」というコンセプトで、独自の世界観を展開していた。ユメコはその奇抜な演技に引き込まれ、劇団に入団したいと申し出る。

しかし、ある日の公演を見ていたユメコは、舞台で演じる男女のリアルなラブシーンを目撃してしまう。それ以来、彼女は演技に集中できず、どんどん練習が崩れていってしまう。

やがて、劇団の一員であるシロという男性と出会ったユメコは、彼に恋をしてしまう。周囲に助言されるまま、彼に告白するが、シロはすでに脚本家のユキコと結婚することが決まっていた。

クラモフスキー監督は、「時代劇という枠にとらわれず、新しい表現」を追求する劇団を作ることが夢だった。そして、ユメコが失恋の痛手から立ち直るために、クラモフスキーズが新たに発足した「日常系劇団」に彼女を誘うのだった。

【感想】
■この小説のちくわ様自己採点
感動的：6
笑える：3
悲しい：5
夢がある：8
怖さ：0
合計点：22

様々なジャンルを入れて、一つの物語にまとめ上げることが出来た。特に夢があるという点が強く、読んでいてわくわくした。ただ、最後の方はちょっと急ぎすぎかなと思った。全体的には、あまり深く考えずリラックスして読める物語だと感じた。